1953年生まれ。70年代後半よりミネアポリスのファンクバンド「ザ・タイム」の前身バンドの「フライト・タイム」のリードボーカリストとして活動。この時に、ジャム&ルイスとの強い関係を築く。しかしバンドの親分格、プリンスとアレックスの間に確執が生まれバンドデビュー前に脱退を余儀なくされ、ソロに転向する。後にジャム&ルイスもタイムを脱退し、ここにアレックス=ジャム&ルイスの最強コラボレーションが誕生。両者の関係は91年の「ALL TRUE MAN」まで続いた。力強いファンクから美しいミディアムやバラードまで完璧にこなす現代屈指のソウルシンガー。
ソロデビュー作。そして80年代ブラコンの最高峰に位置する一枚。曲、サウンド、ジャケット、もちろんアレックスのボーカル、全て完璧。その中でも特に良いのが(1)「A BROKEN HEART CAN MEND」。ソロデビュー作のオープニングといえば普通はちょっと力が入り気味になるものだが、アレックスは既に貫禄十分に優しく歌い込む。包み込まれるような感覚。更に(2)「IF YOU WERE HERE TONGHT」で追い討ちをかける。絶品のスロー。前半はミディアム〜スローでまとめ後半にファンクチューンを集めている。ともあれ絶対聴いて!
1987年
凄まじい完成度のファーストの後を受け2年後にリリースされたセカンド。すべての曲間にインタールードを挟み全体がつながっていく。こちらは前半にファンク、後半バラードで構成。内容も絶品。前作のイメージを忠実に受け継いだサウンド。オススメはアグレッシブな(8)「FAKE」これこそミネアポリスファンク!(10)「CRITICIZE」も名曲。そして終盤怒涛のように押し寄せるスロー群。言葉が無い。ゆったりと身を任せるのみだ。ファーストを気に入ったなら、これも絶対に聴くべき一枚。
企画物のクリスマスアルバム。いくらバラードが得意とはいえアレックスにクリスマスはちょっと違うような気がする。ルーサーならわかるけど...。彼の声が好きな人にはいいかもしれない。それにしてもこの季節(夏)に聴くと異様な感覚。
オリジナルとしては4年振りのアルバム。ひとことでいえばニュージャック・スゥイングとヒップホップを思いっきり取り込んだ作品。というか影響されたのか。ジャム&ルイスの戦略かも。ボトムの効いたジャングルビートに乗ったアレックスが力強い。ただしハッキリいってイマイチ好きになれない曲も多い。彼の本質と少しズレている気がするのだ。従ってアルバムの完成度も初期の作品にはやや劣る。しかし(1)「TIME IS RUNNING OUT」(2)「THE YORK」などとてもカッコイイし、(7)タイトル曲は素晴らしいミディアムの名曲。曲を選んで聴くといい。
初め全く好きになれず、カーステに無理矢理一ヶ月入れっぱなしにして聴き込んだ5作目。気が付いたら大好きになっていた。噛めば噛むほど...の白米のようなシブイ作品だと思う。(1)「IN THE MIDDLE」などアレックスらしく素晴らしいノリのファンク。(2)「IF U LET IT」も同レベル。(3)「APHRODISIA」(5)「HOME IS WHERE THE HEART IS」が絶品スロー。(8)「ALL THAT MATTER TO ME」は軽快なポップ。(9)「SINCE I'VE BEEN LOVIN' YOU」(マイケル・ボルトン作)は60年代風。他も全部ハイレベル。目立たないが充実の一枚。
ベスト。「ALEXANDER O'NEAL」「HERESAY」「ALL TRUE MAN」からのセレクション。といっても「ALL〜」からはタイトル曲のみ。あとは全て1,2作目からだ。選ばれた曲はみな素晴らしい。なぜか「LOVE MAKE〜」からは入っていない。1,2枚目が手に入らないような場合はこのベストで名曲を味わってほしい。
現時点での最新作。アップテンポの曲はなく全てミディアム〜スローで統一。とてもアダルトな雰囲気のアルバムだ。(1)「DO YOU RIGHT」はミディアムだが唯一のファンクナンバー。これがカッコイイこと。スローでは(2)「LET'S GET TOGETHER」(4)「CAN YOU STAND THE RAIN」(8)「MORE THAN MY HEART」(9)「SLEEPIN'」(10)「CARRY ON」(12)「OUR LOVE」まですべて水準以上の出来。粒ぞろいの楽曲が詰まったアルバム。アレックスのバラードを堪能したいなら最適の一枚だろう。