1975年英国シェフィールドのハイスクールで同級生らとバンドを組んでいたリック・サヴェージ(b)がピート・ウィリス(g)と知り合いATOMIC MASSというバンドで活動を開始したことに始まる。その後ATOMIC MASSはオーディションでジョー・エリオット(vo)を獲得、バンド名をDEF LEOPARDに変更(後にDEF LEPPARDへ)。78年にはスティーブ・クラーク(g)、リック・アレン(ds)の加入が実現し第一期DEF LEPPARDが完成する。80年にデビューアルバム「On Through The Night」を発表。その後ピートの脱退、フィル・コリン(g)の加入、リック・アレンの大怪我、スティーブ・クラークの死、ヴィイアン・キャンベル(g)加入など幾多のアクシデントやメンバーチェンジを経て世界最大級のスーパーロックバンドへと成長を遂げた。
デビューアルバム。サウンド的にはまだまだ垢抜けないブリティッシュ・ハードロックという感じ。トム・アロムがプロデューサーということもありジューダス・プリースト的な部分やキッスを彷彿とさせる箇所があったりと個性の確立はまだ出来ていない。(2)"Hello America"ではアメリカに対する強い憧憬を吐露。(1)"Rock Brigade",ファーストシングル(7)"Wasted"といったアップテンポの曲は悪くないがまだまだ粗い。バラードが一曲もないのもちょっと意外である。全英15位、全米でも51位にランクインした。
ジョン”マット”ランジのプロデュースによる初の作品。音質やアレンジ、楽曲の出来まで前作から一気にクオリティアップしているのがオープニングを一聴してわかる。後の大ヒットアルバムと比べるのは酷だが、コーラスワークやギターワークにLEPPSらしさが現れ始めた。(1)"Let It Go"(2)"Another Hit&Run"(8)"On Through The Night"といったアップテンポのナンバーがやはり魅力的だが、初の本格的バラード(4)"Bringin' On The Heartbreak"も代表曲として聴き逃せない。全米38位まで上昇。
前作を最後にピートが脱退、フィル・コリンを迎えて制作された代表作。前作でものにした個性を完全に確立しそれを全世界にアピールすることに成功。とにかく楽曲が格段に洗練されておりシングルヒットを狙えるものばかりだ。(1)"Rock Rock"(2)"Photograph"(4)"Too Late For Love"(6)"Foolin''"(7)"Rock Of Ages"などみな素晴らしい。特に(2)は名曲。年季の入ったファンには本作を最高傑作に挙げる人も多い。全米2位、全世界で1000万枚以上の売上を記録。しかし次作では更なる高みに達するのである。
リック・アレンの交通事故による大怪我、プロデューサー交代による録音のやり直しなどアクシデントを乗り越え4年振りに発表されたロック史上に燦然と輝く完全無欠の最高傑作。全編これぞLEPPSというハイクオリティな楽曲で埋め尽くされている。全曲シングルカット可。全12曲60分強というボリューム、最新の技術を駆使した完璧な録音などCD時代を見据えたアルバム作りもさすがだ。遂に全米1位を獲得。売上は全世界で1500万枚以上といわれる。デフ・レパード・ファンはもちろん、全ロックファン必携必聴の名作。
91年のS・クラークの死によりバンドの存続が危ぶまれた中、4年半の歳月を経て発表された感動作。スティーブのパートは全てフィルが弾き直している。内容は見事なまでにLEPPSサウンドで固められているのでご安心を。(1)"Let's Get Rocked"のポジティブなメロディに思わず嬉しくなる。さらにバラードの出来も良く(4)"Tonight"(6)"Stand Up"(8)"Have You Ever Needed Someone So Bad"など素晴らしいし、スティーブに捧げた(5)"White Lightning"も感動的。いい意味での金太郎飴、ワンパターン作品である。
過去のシングルB面曲と新曲を組み合わせたコンピレーションアルバム。曲によってヴィヴィアン・キャンベルが参加。(1)"Desert Song"や(2)"Fractured Love"でかなりグランジィなヘヴィロックをやっており驚かされるが(4)"Two Step Behind"や(6)"Miss You In A Heartbreak"といったバラードの方が遥かにLEPPSらしく出来もよい。SWEETの(3)"Action"も楽しい。「SLANG」へ続く音楽性が散見されるのが興味深いところ。
初のベストアルバム。選曲は「PYROMANIA」「HYSTERIA」「ADRENALIZE」からが中心で初期の2枚からは"Bringin' On The Heartbreak"のみ。収録曲はすべて耳慣れた代表曲ばかりである。LEPPS初体験の人にも安心してすすめられる良質なベスト盤だと思う。新曲として"When Love & Hate Collide"が収められているがいかにもLEPPSらしいバラードで良。
DEF LEPPARD最大の問題作。グランジ、ヘヴィロック全盛に対する彼らからの回答とも受け取れるLEPPS流のヘヴィロックが全面に展開される。初期からのファンには耐え難い部分もあるだろうが、こういったスタイルも出来るという自信も感じられる。(4)"All I Wants Is Everything"や(9)"Blood Rund Cold"といったバラードはさすがに外していない。聴き慣れてくるとザラザラザクザクしたギターの音が心地よく感じたりもする。ただやはりLEPPSのアルバムとして無条件に推薦することは出来ない。悪い作品じゃないよ。
90年代最後の作品。「PYROMANIA」「HYSTERIA」には及ばないが、それらのいいところに「SLANG」でものにした要素をうまくミックスしている。オススメはナイトレンジャー張りの快活さで迫る(1)"Demolition Man","Animal"の続編のような(2)"Promises"お得意のバラード(4)"Goodbye"(9)"To Be Alive",ポップな(7)"It's Only Love"いかにもLEPPSという(11)"Guilty"など。ここに挙げなかった曲もみなLEPPSらしさを失っていない。賛否両論(否の方が多かったが)だった「SLANG」を経過したことが良い方向に作用したようだ。