1982年に開催されたスウェーデンの”ホット・レコード・コンテスト”に参加し、約2000グループの難関を突破し、優勝したことからデビューのきっかけをつかむ。83年「幻想交響詩」をリリース。このアルバムは日本で評判になったが、アメリカでの成功を収めることはできなかった。ヨーロッパがアメリカの大成功を収めたのは86年リリースの「ファイナル・カウントダウン」で、このアルバムはタイトル曲が全米1位を獲得するなど、超ロングセラー(アルバム最高位全米8位)となった。しかしニューアルバム製作を前にギタリストのジョン・ノーラムが脱退。代りにキー・マルセロが加入した。1988年に「アウト・オブ・ディス・ワールド」を発表したがセールス的には失敗。91年にもアルバムを発表したが大きな注目を集めることはなく、グループは解散に追い込まれた。ボーカルのジョーイ・テンペストはソロ活動を続けている。
当時HR/HM不毛の地と思われていた北欧から忽然と登場したデビュー作。まだキーボードがいない4人組であり、正統的なヘヴィメタルをやっている。セルフプロデュースということもあり楽曲の質や音質的にもまだまだ未完成だが、名曲の存在によって本作を最高傑作とする人も多い。衝撃的なのはオープニングの「In The Future To Come」でガッツ溢れるメタルナンバー。そして日本でもいまだに根強い人気曲(3)「Seven Doors Hotel」も疾走感がスゴイ名曲。(4)「King Of Return」は個性の萌芽が聴き取れる。荘厳なジャケットもカッコイイ。
本作よりキーボードを加えた5人組となる。音も楽曲のタイプもほぼ前作を踏襲している。キーボードの存在感はあまりなく、あくまでギター主体のヘヴィメタル。代表曲は(1)「Stormwind」。「In The Future To Come」パート2的な佳曲。(2)「Screm Of Anger」はブリティッシュメタル顔負けの疾走ナンバー。(3)「Open Your Heart」、(9)「Dreamer」は切ないバラード。メロディとヘヴィさを同居させた(6)タイトル曲も侮り難い。デビュー作のような突出した曲は無いもののアルバム全体の楽曲の質は向上している。邦題は「明日への翼」。
彼らが世界的に知られるようになった大ベストセラー。超有名な(1)タイトル曲はスケールが大きくドラマティックだがわかり易いメロディの曲だ。(2)「Rock The Night」、(6)「Cherokee」、(10)「Love Chaser」などヒット曲はみな同タイプである。プロデューサーにK・エルソンを起用して、キーボードを前面に押し出し、ギターが極端に引っ込んだ音作りがなされた。その結果、聴きやすくなったことがヒットに繋がったのか。BON JOVIらと共にアメリカにおけるハードロックブームの立役者になった一作だろう。個人的にはそれほど凄いと思わないが。
前作の大成功でスター扱いされることに嫌気がさした(?)J・ノーラムが脱退。K・マルセロを迎えての通算4作目。売れなければ、というプレッシャーからか前作以上に耳に優しいソフトでメロディアスな楽曲で埋め尽くされている。音もやはりキーボード主体。だが思惑とは裏腹にセールスはイマイチ。一般には失敗作とされている気の毒なアルバム。しかしよく聴き込んでみれば内容は決して悪くない。(2)「Let The Goodtimes Rock」や(6)「Ready Or Not」などなかなかガッツィだし、(1)「Superstisious」など名曲だと思うのだが...。是非再聴を。
前作の失敗から心機一転が感じられる5作目。プロデューサーにはラット等で知られるボー・ヒルを起用。再びギターを中心にした音作りだが初期とは異なりアメリカナイズされたドライなサウンドに仕上がっている。楽曲もエッジの効いたものが多く、気合十分という感じだ。(1)「All Or Nothing」からヒシヒシと伝わる。(2)「Halfway To Heaven」は良質のアメリカンハードだし(3)「I'll Cry For You」も親しみやすいバラード。そして最高の一曲は(7)タイトル曲。ドラマチックなスローナンバーでまさしくEUROPEの集大成ともいえる名曲。最後の名盤。