祖父にバンドリーダーだった故オジー・ネルソン、そして1960年代に18枚ものトップテン・シングルを放ったポップ・スター、故リッキー・ネルソンを父に持つマシュー(vo,b)とガナー(vo,g)の双子を中心とした6人編成のバンドとして1990年デビュー。いきなりデビューシングル"LOVE AND AFFECTION"が全米1位に輝き、アルバム「AFTER THE RAIN」も全米17位にランクインするというセンセーショナルなデビューだった。その後アメリカロックシーンの変化に飲みこまれ商業的には苦戦を強いられるが信念に基づいたメロディアスでハイクオリティなアルバムをリリースし続けている。つい先日(1999年8月)5枚目のアルバム「LIFE」をリリース。メロディアスロック復興の担い手としてまだまだ期待は大きい。
いきなりビッグ・セールスを記録した衝撃のデビューアルバムにして彼らの最高傑作。アコースティックなハードポップ(1)"Love And Affection"は全米1位、私を虜にした素晴らしいハードポップ(3)タイトル曲は6位、ジーンズのCMにも使われた美しいバラード(4)"Only Time Will Tell"、ドラマティックなスローナンバー(8)"Everywhere I Go"、親しみやすく爽やかな(9)"Bits And Pieces"、焼酎のCMで御馴染のボーナストラック"Too Many Dreams"他捨て曲なし。ハードロックとアメリカンロックの究極の融合。これを聴ねば始まらないという大名盤。必携。
レコード会社にNGを出され発売できなくなった「IMGINATOR」に代わり制作された5年振りのアルバム。全編甘くアコースティックなハードポップ満載。メタルファンには見向きもされない内容だがクオリティは圧倒的に高い。そんな中では(7)"永遠の誓い"が前作のイメージを引き継ぐアップテンポナンバーで良い。ブルージーな(11)"Be Still"はJ・ボン・ジョヴィっぽくカッコいい。歌い方も意識?(13)"Nobody Wins In The End"ではクイーンばりに劇的な曲展開を聴かせる。それ以外はとにかく爽やかな曲ばかりだがつまらぬ曲など一曲もない。
1993年時点で完成していたもののゲフィンのJ・カロドナーから「イメージに合わない」と駄目出しされお蔵入りになったアルバム。レーベル移籍でようやく発表された。音楽業界に対する怒りをモチーフに作られたということでヘヴィ&ダークの触れ込みだったが心配したほどではなくNELSONらしさは随所に聴き取れる。音像は確かにズッシリと重い手応えがある。曲間をSEで繋ぎアルバム全体を一つのストーリーに仕立てたコンセプトアルバムでもある。(14)"We're All Rightにらしさが。(12)はSWEETのカバー"Action"。聴き込むと味が出る。
あまり注目されることなくヒッソリと発表された4作目。これまで5枚のなかでもっともハードロックしたアルバムである。楽曲もこれまでにないタイプのものが多く実験色も感じられる。ヘヴィなリズムの(1)"Gohstdance"、ギターポップ(3)"Why Oh Why?"、ゴリゴリのメタリックナンバー(8)"Love Me Not"など一聴してNELSONとは思えないだろう。傑出した曲がなく楽曲の質に疑問が残るものもあるがアルバムとしてのまとまりは悪くない。なんだかんだいってもNELSONらしさ爆発の(2)"Say It Isn't So"が一番好きだけど。
最新作。父リッキーのヒット曲をアルバムタイトルにしている。音像は「BECAUSE THEY CAN」に近いアコースティックな手触り。(1)"Girl Like That"のイントロを聴いただけで素晴らしいアルバムと確信できた。前作で感じられた無駄な力みがなく自然体で臨んでいるのが良い。美しいハーモニーも全曲で健在。(8)"She Said She'd Be Mine"や(9)"The Hunger"も爽やかな名曲と呼ぶに相応しい。また(6)"Everybody Cries Sometimes"や(7)"Let's Talk About Me"ではロックスピリットも忘れていないのが嬉しい。41分とコンパクトだが内容充実。